電子制御始動装置『なめらかくん』の開発 |
商品・サービス等の説明 |
各種機械、設備の動力源として、三相誘導モーターは様々な用途で使われており、その動力源である始動装置は必需品となっている。 始動装置は、7.5kw以上のモーターには電気事業法でその取付義務があり、現在までスターデルタ方式が主流を占めている。 スターデルタ方式は、スター結線で始動し、タイマーにてデルタ結線に変換するが、その時に多大な電流が流れる為、 電源ブレーカの誤作動、接点の磨耗、電圧降下M、軸受の強度等に問題があり長年解消されていなかった。
また、始動電圧は115Vに固定され、重負荷の場合には始動が出来ないという欠点があった。
当社が開発した始動装置は、スターデルタ方式の欠点を全てクリアーしたもので、その最大の特長は始動と運転を分離した構造になっており、 始動時にはIGBTにて初期電圧を無接点制御し、運転は電磁式の開閉器で行う方式であるため、機械装置へのストレスの減少、アーク発生の防止、 高調波の減少と耐久性が格段に向上した。 当社始動装置は、モーターの始動トルクに応じた調整機能を有しており、 重負荷・軽負荷に対応することができ始動中にモーターの力率を検知して最適な始動ができるようになっている。 さらに、アーク発生が極めて少ないため、今後の市場において、防爆仕様とすることにより、その用途はさらに広がっていくと考える。 |
商品・サービス等を支える新技術・ノウハウの内容 |
開閉器の入切時には、接点の開閉にともない、アークの発生がある。容量の大きな開閉器での入切時には衝撃と共にアークの発生が大きくなり、 悪条件での使用雰囲気下では非常に危険である為開閉器の入切時に並列時間を設け、定電圧中に入切を行い衝撃・ アークの発生を防止する技術を採用している。 また、当社始動装置は瞬時停電時における始動にも、モーターを停止させることなく再始動ができ、 始動中、運転中にかかわらず、いかなる状態での瞬停にも対応する事ができる。 |
各種減電圧始動器との比較、メリット |
『なめらかくん』の特長 |
☆『なめらかくん』のメリットを列挙すると次のようになります。 |
1.始動電圧コントロールによる最適始動(ソフトスタート、始動電流低減) 2.負荷に応じた各種トルクカーブの設定可能。 3.小型で安価。 4.瞬停復帰時再起動が可能。 5.発電機、変圧器、UPS等の電源装置の容量低減。 |
各種始動時の電流・トルク特性比較 |
競合他社・競合商品と比較しての強み・弱み |
競合他社・商品 | 当社の強み(相手の弱み) | 当社の弱み(相手の強み) |
SMC(AB社) | 当社『なめらかくん』は左記商品と比較して ・瞬停対応機能を有する ・本体価格が同機種で約70%安価 ・本体の大きさが同機種で1/4小さい ・高調波の発生は、始動時間のみにて 極小である ・運転中は『なめらかくん』のメイン 回路は停止する為、本体の発熱を抑え 各部品の長寿命化が計れる ・機能の設定が少なく簡単である 又設定ミス等設定の煩わしさが無い ・納期がアメリカでの受注生産のため 約3ヶ月と長いのに対し、本製品は 即納体制で対応出来る |
特に無し |
Vスター(電光工業) | 当社『なめらかくん』は左記商品と比較して ・瞬停対応機能を有する ・本体価格が同機種で約60%安価 ・本体の大きさが同機種で1/5小さい ・マグネット切換時に並列時間を設けて いる為、アーク発生の極少によってマ グネットの寿命も延び、メンテナスフ リーとなる |
Vスターは当社製品に対して ・リアクター方式のため、 高圧(3300~6600V) での製作が容易である |
パワートロン(エコン社) | 当社『なめらかくん』は左記商品と比較して ・瞬停対応機能を有する ・本体価格が同機種で約55%安価 ・本体の大きさが同機種で1/4小さい ・故障時即対応出来る ・始動時間のみ電子回路に通電するため、 熱の発生が少なく、各電子部品の故障 率の低下、寿命延長が図れ、メンテナ ンスが激減する |
V特に無し |
スターデルタ | 当社『なめらかくん』は左記商品と比較して ・瞬停対応機能を有する ・モーター始動時に発生する突入電流が 約1/2と少ない ・重負荷の場合に於いても、始動可能 ・無接点始動のため、マグネットの寿命 延長が計れメンテナンスフリーである |
スターデルタ方式は 当社製品に対して ・本体価格が同機種で 約15~20%安価 ・歴史が古く、始動器の代名詞 になっているので、使用側か ら見て安心感がある |